こんにちは、シロです。
現役で不動産の賃貸仲介営業をしながらブログ執筆をしています。
→何故ブログを始めようと思ったかはこちら 【不動産営業の本音】ブログ執筆で暴露します。
・敷金、礼金ってなに?
・いつ払えばいいの?
・毎月かかるお金は何があるの?
こんな疑問にお答えします。
賃貸物件を初めて借りる場合は専門用語が多くて分かりにくいですよね?
それに不動産屋や物件によって、費用の名目も違ったりしますもんね。
本記事では、賃貸物件を借りる際の費用について詳しく説明します。
敷金、礼金以外にも初回だけのものや毎月かかる費用についても説明しますので是非、参考にしてください。
では、解説していきます。
1.敷金、礼金とは?払うのは「初回」だけ
賃貸物件の費用でかかる敷金、礼金は初回(契約時)だけの1回限りの支払いでOKです。
基本的に毎月かかるのは家賃、管理費(共益費)のみですからね。
ちなみに敷金1ヶ月、礼金1ヶ月みたいな表記がよくありますが、これは家賃の「1ヶ月分」という意味合いになります。
では、下記でそれぞれ詳細を解説しますね。
1-1.敷金は家主に預けるお金
敷金とは契約時に家主に預ける保証金のような扱いになります。
家主は預けられた敷金をどう使うかというと、
敷金の用途
- あなたが借りた家を退去するときの現状回復費用
- 家賃滞納時の家賃として充当
主にこの2パターンですね。
なので、家賃の支払いをきちんとしていたり部屋を綺麗に使っていれば基本的に全額戻ってきます。
こんな方は国交省のガイドライン、現状回復義務を解説した記事で分かりやすく説明しているのでそちらをご覧ください。
原状回復をめぐるトラブルとガイドライン (再改訂版) (25、26ページの「別表3」が分かりやすいです。)
ちなみに敷金がゼロだからといって、退去時の費用が多くなったり、少なくなったりはしませんので誤解がなきよう。。。
・敷金なし→退去時に入居者の故意・過失による汚損、破損部分の修繕費を実費で請求
・敷金あり→退去時に入居者の故意・過失による汚損、破損部分の修繕費を差し引いて敷金を返還
なので、どのみち入居者の故意・過失で傷つけたり、汚してしまったら出ていくときにお金がかかりますのでご注意ください。。。
1-2.礼金は支払ったら戻ってきません。
礼金とは家主に対してのお礼金なので、支払うのは初回だけですが戻ってはきません。
みなさん、こう思いますよね?
これには3つ理由があって、
【理由1】昔の慣習や名残
戦後間もない頃、日本中が焼け野原になっていて家を貸してくれる人が少なかった時代がありました。
その時代に、「住まわしてくれてありがとう」というお礼として、家賃の他に謝礼を渡していたんですよね。
それが今も古い慣習として残っているということですね。
【理由2】家賃を下げている可能性
当然ですが、家賃が高いと入居者募集が上手くいきません。
しかし家主は家賃を下げると、家賃収入が減るので物件を建てた(購入)した賃貸物件のローン支払いが厳しくなります。
なので、礼金で少しでも回収しようという考えですね。
【理由3】リノベーション工事などの一部負担
水回りまで含めたリノベ工事って100万~200万ぐらいかかったりするんですよ。
それを全て家主だけで負担というのはツラいとこがあるので
家賃の1ヶ月~2か月分ぐらいはお客さんに負担してもらおうという考えですね。
まぁ「一部負担してください!」とはお客さんに言えないですが
リノベ物件で礼金が高めだったりするのは、こういった可能性もあるということです。
では、次で敷金、礼金以外の初期費用を説明していきます。
2.他の初期費用でかかるのは大体12項目ぐらい
賃貸物件を借りるときに敷金、礼金以外の初期費用は12個ぐらいの項目です。
初期費用の項目
- 家賃
- 管理費(共益費)
- 水道代(固定の場合)
- 駐輪代(自転車はだいたい無料、バイクは基本有料)
- 駐車場代(駐車場契約がある場合)
- 住宅総合保険料(火災保険など、15,000円/2年~24,000円/2年)
- 保証会社加入料(総賃料の30%~100%)
- 鍵交換代(13,000円~25,000円)
- ハウスクリーニング代(20,000円~40,000円)
- 防虫、消毒、抗菌費用(15,000円~30,000円)
- 24時間安心サポート(15,000円~20,000円)
- 仲介手数料(賃料の50%~100%)
こんなところですかね。
金額については管理会社によって結構違うので、アバウトですみません。。。
また管理会社によって独自のサービスがあったりするので項目が増える場合も多々あります。
こう思っちゃうかもですが、安心してください。
必ずしも全項目の費用がかかるわけではありません。
初期費用について詳しく知りたい方は下記の記事をどうぞ。
また下記の5つは毎月かかる費用と被っていますが、これは契約時、初月分は他の初期費用とまとめて支払うという意味になります。
初月分は他の初期費用とまとめて
- 家賃
- 管理費
- 水道代(固定)
- 駐輪代
- 駐車場代
以上5点は、例えば●月から入居となった場合は、●月分は契約時に他の初期費用とまとめての支払いになります。
3.毎月かかる費用は7項目ぐらい
先ほど初期費用について説明しましたが、次は入居後に毎月発生する費用について紹介します。
毎月発生する費用
- 家賃
- 管理費(共益費)
- 水道代(固定の場合)
- 駐輪代(自転車はだいたい無料、バイクは基本有料)
- 駐車場代(駐車場の契約がある場合)
- 住宅総合保険料(月払いの場合)
- 保証会社費用(月払いの場合)
こんな感じです。
住宅総合保険、保証会社の「月払い」というのは更新料が年単位ではなく「月単位」で発生すると考えてもらったら分かりやすいかもです。
下記の記事を読んでもらえると理解しやすいかと。
また単身入居の生活費として、
単身入居の生活費(目安)
- 食費→30,000円~40,000円
- 水道光熱費→8,000円~15,000円
- 携帯代→3,000円~8,000円
- インターネット代(固定回線)→3,000円~6,000円
- 雑費→10,000円~20,000円
これぐらいは基準として最低限かかるかなと。
上記はあくまで目安ですがご参考にしてください。
4.まとめ 敷金、礼金は毎月はかかりません。
敷金、礼金や初期費用、毎月かかる費用について解説させていただきました。
おさらいとして、
以上になります。
ただ、慣習になってしまっているので難しいところでもあります。
一応、昔より金額的には下がってはきてるんですけどね。
また最近では「礼金ゼロ」の物件も増えてきています。
もし気に入った物件に礼金がある場合は交渉しましょう。
→【失敗しない】賃貸物件の初期費用「礼金」について交渉方法、タイミングを解説します
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ちなみに物件の申込みをしたあとは、なるべく早く引越し業者を抑えた方が費用は安くなります。
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